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新型肺炎の検疫と検査の違いは?

いまだに勢いが衰えない新型コロナウイルス性肺炎。WHOで正式な名前が決まりました。COVID-19。日本でも感染者が増えています。現在、横浜に停泊中のクルーズ船の乗員や検疫官にも感染範囲が広がっています。

以前の記事で、横浜港で停泊中の大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客・乗員約3700人を対象に、厚生労働省は3日夜から検疫を続けている。沖縄に寄港した際に検疫を済ませたが、この船に乗って香港に帰国した男性(80)で新型コロナウイルスによる肺炎が確認されたことを受けて、再検疫を実施した。男性と長時間一緒にいるなどした濃厚接触者や、発熱などの症状がある人はウイルス検査を行う。

検疫では分からないの? 症状がある人だけ検査するのは?と疑問に思います。

Wikipediaに依れば、検疫(けんえき)とは、特定の国や施設に出入りする、輸出入される動物植物及び食品飼料等、その他、生物を原材料とする物品や生物が含まれる可能性のある土壌岩石等を一定期間隔離した状況に置いて、伝染病の病原体などに汚染されているか否かを確認、検査すること、となっている。

このことから類推しますと、肺炎の症状があるかないかを検査しているのが検疫の範囲で、実際の原因となるウイルスの存在は調べてないことになります。だから症状のない人=ウイルス未感染、とは言えません。潜伏期間もあります。だから、次々に感染者が増えてきます。

ならば、乗客乗務員全員、検査しないのは? 検査対象の一つとなっている、”武漢に立ち寄ったかどうか”の条件、日本の公的検査機関の数の問題、乗客の搬送法の問題、などがあるようです。

私的検査機関まで広げれば処理能力は上がるのでしょうが、受け入れ施設の防護の問題などがあって簡単ではないと言われています。国内でも、武漢の縛りがあって、ウイルスの検査は医師の依頼がないとできないようです。改めるべきでしょうが、すると、通常の風邪やインフルエンザなどの患者さんが増えて、パンク状態になるし、院内感染の恐れもあります。下のチャートは、沖縄県が発表した判別法。