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宮川選手の試合後の涙

彼は、アメフットを始めた高校生の時からこれまで正当なプレーをやり、それで活躍して認められてきたというプライドがあったと思います。

しかし、今回、自分の嫌な汚い、危険なプレーを犯してしまった、正統派ではなくなった、屈辱の退場を強いられてしまった、ということに酷く傷ついてしまったのではないかと思います。汚点がついてしまったのを悔やんでいるのだと思います。

試合の前日、彼は自分がやる危険プレーについて、両親には話していたそうです。そして、試合当日、彼が実際にやったプレーを見た応援に来ていた母親は、ずっと泣いていたそうです。

プロレスの話ですが、相手からどんなに汚い反則やラフプレーをされても、耐えて耐えて最後は自分の力でホール勝ちする人がいたなあ。人間風車と言われたビル・ロビンソン。

日本人は正直で、世界大会などでは体の大きな外国人選手に比べて、優しさがあって勝負に対する貪欲さがないと指摘されたことがあります。サッカーなどでも結構なラフプレーが行われています。野球にもあります。しかし、狡さは、格好悪い。

日本代表に選ばれるような選手に、代表の練習に行くなとか、試合も練習もさせない、悪いことしたら試合に出してやる、などと彼にはこのような大人の世界を理解できるわけがない。