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アライナーを電子レンジに入れてはなりません

緊急メールが飛び込んできました。

アライナー(リテーナー)を”チンしちゃいました”。

ワオっ!!

アライナーは、ご案内のとおりプラスティックでできていますので、熱で変形・変質してしまいます。子供のころにプラスティックの筆箱を熱で変形させた経験はありませんか?

通常、リテーナー(保定装置)を紛失されたり、破損して装着できなくなったりした場合は、一日も早く新しい保定装置を製作し装着していただかなくてはなりません。なぜなら、歯が治療前の悪い歯並びに戻ろうとするからです(後戻り、という)。保定期間が短い場合は、特に注意です。

さて、どうするか?

一番は、時間を経ないで早く来ていただいて歯形を採り、装置を製作することです。あるいは、保定時に記録用の模型があれば、それを利用して製作することもできます(日数が経過し、歯並びに変化が起こってしまうとこの方法では、新しい装置が入りにくくなります)。

また、アライナーの場合は、歯の位置・形態情報がデジタル化され保存されていますので、それを3Dプリンターで出力し製作できます。しかし、当クリニックにはまだ設置されていませんので、業者に依頼するしかありません。加えて、患者さんは遠隔地に、業者が夏休みの場合はどうしましょう。

ご安心ください。私のクリニックでは、アライナーにて治療された患者様の全てのものを保管しています。そこで、緊急措置として最終のものを郵送し、しばらく装着しておいて頂きその間に新しい保定装置を用意することが可能です。実際の装置が残っていなくても、アライン社に依頼すれば製作できますが、納品まで時間が必要です。

これは、ワイヤー矯正の場合では、できません。アライナー、デジタル治療の優れた点です。

このような場合は、まずご一報ください。