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まだ知られていないインビザライン

本日、関東の台風の影響で心配されたANA便の羽田到着ですが、一時間半遅れでシドニーから無事帰宅できました。雨もやんでいてラッキーでした。

KIM先生のオフィスで二日間にわたり研修会が行われましたが、私以外はオーストラリアの3名のGP(一般開業医)でした。

オーストラリアでも日本と同じようにアライナーをされているGPの先生はおられますが、矯正専門医との交流が殆どないそうで相談などができない様子。その中に私が入って一緒に勉強していましたので驚かれました。費用は、GPが9,000 A$で、矯正専門医なら10,000 A$と教えてくれました(日本とほぼ同じ)。

二日目は、皆さん地元に帰られる飛行機の問題でパラパラと途中退出されましたが、私一人が最後まで残りました。しかし、殆ど立って見学していたので、疲労が足に来ていました。その中で私はスーッと診療室の横の部屋に外れ、椅子に座らせてもらい水やクッキーを取らせてもらいましたが、なんとKIM先生は全て立位の治療(患者さんは診療台に寝た仰臥位)。驚きです。多いときは昼休みが15分とかもあるそうです。

最終日は、半日観光ツアーでオペラハウスを見学しましたが、ガイドさんは何とKIM先生の患者さんで若い女性の方です。口腔内ゴムをかけて普通にしゃべっていました(仕事では、使えないという理由にはなりませんね)。その方は、横浜の方で、1年前にシドニーに来て初めてインビザラインを知ったと言われました。以前から、自分の歯並びに悩んでいたところ、シドニーに来て矯正治療を決心され、最初は別の矯正医からワイヤー矯正装置に抜歯して2年半といわれて迷っていたところ、目立たない取り外しのできる装置があると知ってKIM先生のところへ。非抜歯で10ヶ月で治るといわれたそうです。私が見たところとても難症例のようでした。写真は彼女が撮影してくれました(笑

日本ではまだ認知度が低いことが分かりました。因みに世界では500万人を超す方が治療を受けています。

日本の某大学教授が、TVのインタビューでアライナーについて、「ワイヤー矯正装置に比べて導入された期間がまだ長くないので、現状で利点欠点が分からず,今後の課題もある」などと発言されています。しかし、日本の、一人の治療暦は少なく短いかも知れませんがが、これだけ世界的に普及しているので一人が一生の間に経験するよりもはるかに多くの症例・診療データがあります。そこから多くのことを学べるはずです。何かアナログ的で的外れですね。残念。