”矯正歯科は、矯正歯科治療だけではありません－１” からの続編です。
ということで、矯正歯科医と一般歯科医はもっと交流を含めて、良質の治療を提供すべきだと思います。
しかし、一般歯科医の方では矯正治療ができないとか、患者さんの方でも、「私は入れ歯を作ってもらいたいだけ」と思われている方が少なくないと思います。
また、包括的歯科治療にご理解を頂いたとしても、「矯正装置をつけるのはいやだなぁ」、「費用がかかるし、期間もねぇ」という考えの方もいらっしゃいます。
そこで、提案したいのが、本題である、アライナー装置を使った矯正治療システムiGOです。
これは、一般歯科医向けに米国アラインテクノロジー社が2018年2月に発売したシステムです。勿論、矯正歯科医も扱えますし、それなりの知識や条件があります。
①大臼歯は、移動させない、大臼歯の咬合の改善はしない。小臼歯から小臼歯までの範囲
②補綴修復治療を見据えた軽度から中程度の不正で、審美的な改善を行う
③最大20枚のアライナー
通常の矯正歯科治療では、”フル”で数十枚のアライナーを使用することが多いので、本システムの適応がかなり限られていることが分かります。費用も安くなります。
＊なお、軽度の不正の方や、矯正治療後（保定）に歯並びが元に戻った方などは、全体の歯列矯正矯正を可能にし、アライナー14枚で納まる方には”ライト”というものがあります。治療方針の変更ができず、治療の延長に制限があります。