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矯正歯科が新しい専門医制度に変わります

日本矯正歯科学会は昨日で3日間のスケジュールを終了しましたが、最終日に大きな通知がありました。

既に9月13日厚生労働省通知がありましたが、これまで学会認定であった専門医制度が認可され、「歯科矯正専門医」が広告可能になりました。それに伴い、来年から専門医制度が新しいものに変わります。多くの関係者のご努力によりようやく日本歯科専門医機構に認定されたのです。

これまで、厚生労働省で歯科において専門医制度が認められていたのは、以下の5つでした。

口腔外科専門医、歯周病専門医、歯科麻酔医専門医、小児歯科専門医、歯科放射線専門医

以上のなかには矯正歯科より歴史の新しい歯科分野で認められているものもありますが、早くから日本矯正歯科学会内(日矯)では専門医制度としてあったものの、日矯以外にいくつか矯正歯科学会が存在し、それぞれ認定制度が異なるためこれらの統一に時間がかかりました。ここでようやく、世間一般に「歯科矯正専門医」を掲げることが許されたわけです。HPにも掲載可能となりました。そして来年から新しい専門医申請受付が始まります。

次に、この問題とは別に、公益法人日本矯正歯科学会は、2026年に創立100周年を迎えることになり、それに伴い創立100周年記念事業実行委員会が設立されました。この事業の一つとして、100周年記念事業学術研究プロジェクトとして9課題の研究テーマが選ばれ、多施設共同研究としてスタートしています。

今回は、そのなかの4課題についての進捗と意義、今後の展開について講演がありました。会場の参加者は多かったです。

その一つに、「日本におけるマウスピース型矯正装置の問題」がありました。

講演を拝聴してみますと、いくつかの問題点があることに気づきました。残念ながら、質疑応答は設定されてはなく、単なる報告だけでした。

これから、大学などの主な医療機関にアンケート調査を実施し、その結果が来年の日本矯正歯科学会学術大会で発表されると言います。9月開催地は札幌ですが、是非行って質問したいと思います。突っ込みどころ満載で楽しみです。まず、タイトルからいけません(笑