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セラミック矯正、ありえな~い!

以前にもご紹介しましたが、”セラミック矯正”という用語は、矯正歯科用語ではありません。一般歯科より始まったようです。

内容は、不正の歯並びを、何らかの矯正装置で並べ治すことではなく、傾いた、あるいは捻じれた歯の根の位置はそのままに、歯茎から見えている歯冠を削り、歯根の位置とは無関係に人工的な補綴物、ここではセラミックでできた冠を被せる治療です。

このセラミックは、矯正歯科の材料にも使われているので紛らわしいのですが、冠ではなく、ブラケットというものに使用されています。通常は、金属ですが、見た目を考慮して透明や白いものなどがプラステイック、サファイヤ、セラミックなどで製作されています。セラミックブラケットというものです。

被せる歯が数本なら最速2週間ぐらいで完成できるでしょうが、元の歯並びの不正の状態に依るでしょうし、その治療が前歯だけで後方の不正咬合が放置されるなら、きっと後年問題が発生します。費用も矯正歯科治療と同じくらいかかることも少なくありませんし、永久物ではあり得ません。重ねて申し上げますが、これは、矯正治療ではありません。