本日、歯科材料の松風（株）の方がお見えになり、本日販売の新商品の紹介をしてくださいました。高濃度のフッ素配合のリニューアルされた歯磨き剤です（写真）。
実は、2017年3月わが国のフッ素濃度の上限を「1500ppm」とし、高濃度のフッ素配合歯磨き剤が承認されることになりました。
これまでわが国では、フッ素濃度の上限を1000ppmとしていたのです。一方で国際基準（ISO）が上限としているフッ素濃度は「1500ppm」で、予防先進国のスウェーデンをはじめ諸外国はこの基準にそって歯磨き剤が販売されています。
低めに抑えられてきた原因の一つは、安全性です。フッ素は高濃度であればよいというわけではなく、限度を超えてしまうと急性中毒や斑状歯（はんじょうし）などの慢性中毒を引き起こしてしまいます。害もあるからです。
また、世界並み高濃度になったとはいえ、6歳未満の子どもの使用は認められていません。さらに、日本口腔衛生学会のフッ化物応用委員会が発表した「フッ化物配合歯磨剤の年齢別応用法」によると、6歳から14歳に推奨する歯磨き剤のフッ素濃度は1000ppmと記載されています。
今回ご紹介した歯磨き剤は、①知覚過敏症状のある方、②ホワイトにング処置前後の方、③虫歯、知覚過敏予防を考える方、④知覚過敏予防歯磨剤特有の味が苦手な方、となっています。
私は、アライナーご使用の方には、就寝前にアライナーの中にハブラシで薄く塗りこんでいただいても効果的だと思います。
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