お知らせ

都内23区高校生の医療費無料化

今、都内では中学生までの保険医療費が無料となっていますが、来年度からは、高校生までが無料になることが決まっています。

多くのお子さんは、高校生頃には骨の成長が止まります。それは、身長の伸びで推察できます。

今、外科矯正で”surgical first(サージカルファースト)”と呼ばれている治療法があります。このファーストの意味は、先に、という意味です。

通常、顎変形症などに対する外科矯正では、先に矯正治療を行い、その後に手術を行うのが一般的です。

何故そうかと言いますと、たとえば、受け口の方は、奥歯の関係も上の歯より下の歯が前方にあり、日常的にここでうまく咀嚼しています。さらに、上顎や下顎の歯並びが凸凹の状態も伴っているのです。

ですから、いきなり、手術で下顎を分割して、後方に下げたとしても、上の歯と上手くかみ合うことが出来ない場合が少なくありません。歯と歯が変な所で当たる、顎を目的とする安定した位置に持ってこられない、等の不具合が生じます。そのため事前に矯正治療をスタートさせます。これが術前矯正の目的の一つです。さらに詳しく言いますと、受け口の方の場合、上下の顎の骨の不調和を補償しようと自然に、上の歯はより表側に、下の歯はより内側に傾いて咬もうとしています。これらの状況を事前に改善することも重要な目的です。

先日、当院の患者様で、9歳で受け口の治療を開始した方の再診断(二期治療に際して)を行いました。身長の伸びがほぼゼロとなりましたので、今後の最終仕上げの矯正についてお話ししました。難しいのは、外科か非外科のボーダーラインです。

外科か非外科かで、矯正治療費(保険、自費)はもちろん、歯の移動方向、結果(かみ合わせ、横顔など)が変わりますので、どちらにするか治療の最初に決める必要があります。

その際に出てきた、治療費のことです。そして、次が手術の時期です。高校三年生になると大学受験の準備があります。また、手術であれば、入院が必要で、学校の休みの期間が選ばれます。夏休みか春休み?

すると、逆算して、高校二年生の夏休みに手術、術前矯正は、高一の夏休み以降開始で、などとスケジュールが立てられます。

該当しそうなお子様をお持ちの方は、この夏休みに矯正専門医にご相談されるとよろしいでしょう。