毎日暑い日が続いています。 8月に入っても新型コロナ感染が収まるどころか、すごい勢いで増えています。 この増え方から”第二波”だと言われる方もいますし、感染者数に対して重症者の割合が少ないことから”弱毒性”のウイルスに変化しているのでそれほど心配はいらない、という意見もあります。 当院では、診療室入室時に検温させて頂いております。そして、診療台に座って頂いたら、”うがい”をお願いしています。 嗽薬は、①ポビドンヨード・ガーグル液７％、②ネオステリングリーン・うがい液0.2％、のいづれかを、紙コップのなかに数滴いれて（希釈）うがいをして頂いております。 ただ、このヨードには注意が必要です。ヨウ素(ヨード)は甲状腺ホルモンの主原料で、甲状腺ホルモンは新陳代謝を促したり、子どもの場合では成長ホルモンとともに成長を促進する働きをするため、ヨウ素は体になくてはならないミネラルです。 そこで、ヨウ素の入った食品は体によいとされて、健康食品のなかに入れられていたり、昆布を主原料にした食品が推奨されています。 一方で、危険な方、注意が必要な方もいらっしゃいます。 ①重篤な甲状腺疾患のある方。②ヨードに過敏症の方、③妊婦さん、などです。
●うがい薬
うがいは感染症予防に有効ですが、妊婦さんはうがい薬に含まれている「ポビドンヨード」と呼ばれるヨウ素の成分には気を付けてください。この成分が入ったうがい薬を連用すると、普段の食事で海藻類から摂取する量よりもはるかに多くのヨウ素を吸収し、ヨウ素過剰症を引き起こすことがあります。 ヨウ素過剰症は、赤ちゃんの甲状腺機能の低下につながることもあります。うがいは水でも十分に効果があります。「喉が痛い」など、どうしてもうがい薬を使いたい時は、アズレンが主成分の薬を使用するのが良いでしょう。