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TCHは危険な癖

TCHをご存じでしょいうか?

TCHは、Tooth Contacting Habit(上下歯列接触癖)のことで、無意識に上と下の歯を接触させる癖のことです。通常、安静位と言って、静かに唇を閉じている時、上下の歯は接触しないで2mm程度離れた状態にあります。軽くゴックンとした後の状態です。ほんの僅かに上下の歯が離れるのが分かります。

さて、口唇を閉じる筋肉は休んでいるのに、TCHによって歯が接触したまま筋肉が働いていますと、弱い力であっても筋肉には疲労が溜まり違和感や痛みを感じるようになります。このような筋肉の痛みや違和感の生じた状態が重くなると、『咀嚼筋痛障害』という顎関節症の病状の一つとなります。

上下の歯を咬みしめたり、ギリギリ削るような動きをするのはもっと危険な状況ですが、TCHでは接触しているだけなので歯が咬耗したりすることはありません。しかし、歯周病への影響が出ることが少なくありません。

原因は、ストレスとの関連性が指摘されています。

予防法は、自然な状態、いわゆる安静位で、上下の歯が接触しないようにする意識を持つことです。それとストレスを溜めないこと。頭の位置も姿勢も関連があります。適度な運動も大事ですね。