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マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置って?

何のことかお判りでしょうか? ”アライナー”のことです。

厚労省から、医療広告の規制が入り、様々な条件が付けられています。

例えば、インビザライン・アライナー、これは”商品名”なので、好ましくないとされ、学術用語あるいは一般名称を併記することとなりました。〇〇アライナー(マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置)などと。

しかし、長たらしい名前です。この用語を分解すると、まず、”マウスピース”は、矯正歯科用語ではありませんし、マウスピースは歯科以外、音楽、スポーツ、医療分野でも使われていて固有のものではなく、装置のイメージが強く沸くとは思えません。また、”カスタムメイド”、これも歯科用語ではありませんし、建築、服飾などの広い分野で使用されています。要するに、個人に合ったもの、ということですが、矯正の装置の殆どのものは、歯型をとるため個人個人に合ったものです。既製品との区別をするためでしょう。

そもそも、こういう風になったのは、〇〇アライナーでの医療トラブルが発生している状況があります。それと、誇大広告。医療ですから、それなりの専門知識や技術が必要で、当然責任もとらないといけません。

しかし、アライナーは、それこそ”一般名称”的で、アラインテクノロジー社だけではなく、世界中、日本でも多くのアライナー装置が作製されています。悪貨は良貨を駆逐する。

歯科矯正学の基礎が十分でない人が、製作するとこういう問題が発生しますが、これはなにもアライナーに限りません。ワイヤー矯正装置も同様です。

新しいもの・装置が開発されると、旧来のものに当てはめることができないことは沢山あります。新しい運用のルールを作成したり、規制の緩和も必要です。学会が中心となって進めるべきだとは思いますが、そこは、やはり、広い見識と将来の展望そして、患者、業者、などにも公平なる視点が必要です。

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難しいですね。