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ガム離れ、が進んでいる!?

最近、ガムを噛んでいる人を見かけなくなりました。プロ野球選手もそうですね。ロッテも?

私は、矯正歯科治療の中で、ガムをかむように勧めることがあります。特に、ワイヤー矯正装置を使っている場合の、保定に入る段階の前後です。上下のワイヤーで歯をしっかり噛ませようとしても、ミクロン単位でしっくりこないことがあります。その時は、上下の歯を装置からフリーにしてガムを咬むように勧めます。自分のかむ力、歯同士の咬み合おうとする自然な動き、を期待してのことです。

以前は、ブラケット装置を装着中の患者さんにガムは控えるように指導していたと思います。それは、装置への接着性と、ガムに含まれる糖分の問題からです。しかし、従来の糖分がキシリトールとなり、硬さも少し硬いものが販売されて、装置に対する影響は小さくなったと思います。以前のチューインガムは、床や衣類などにくっつくとなかなか剥がすのが大変でした。もちろん、入れ歯の床(アクリリック製)にもくっつきました。

「日本チューインガム協会」によると、2017年のガムの小売金額は1005億円で、2004年の1881億円からほぼ半減。また、「全日本菓子協会」によると、同じ2004年比で「チョコレート」は35%、「スナック菓子」は19%、「飴菓子」(グミ含む)は9%上昇しています。毎日新聞の記事では、これらの「代替品」の伸びとともに、コンビニのコーヒーとの競合を指摘。利用目的はもちろん「ついで買い」を誘う用途と重なるため、その販売の好調さも見逃せないとのこと。

ライバルは代替品、つまり、時代によって嗜好が変わったのが原因?

加えて、ライバルは食べ物ばかりではく、「スマホ」もそのひとつのようです。米テックメディア「レコード」では、iPhoneの出荷が始まった2007年以来、欧米ではガムの売上高が15%減少したことを、スマホの台頭と結びつけています。曰く、衝動買いを狙いスーパーのレジに置かれるガムを、スマホに夢中になることで見過ごしてしまい、購買機会が失われたとのこと。

ライバルは、スマホ!?

ガムの良い点も沢山ありますが、今後は少なくなっていくのでしょうね。