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お母さんを泣かせてはいけません

上顎前突と前歯の叢生で来院され、治療中の女の子の患者さん。

最初は、混合歯列前期で治療を開始しました(第一期治療)。その後2年経過の中で、全ての歯が永久歯になりました。

装置は、マウスピース型装置。当初の前突は改善して、下の前歯が少し捻じれているくらい。点数をつけるなら80点。

永久歯列完成後に再診を行って第二期治療が必要かどうか判定する計画ですが、未だ第二大臼歯は生えてきていませんので、もう少し時間があります。しかし、ながら、ここ1年ほど前から、反抗期になり、装置をつけなくなりました。お母さんが何度言っても口答えや協力要請も聞かない状況だと言われます。

たぶん、お家では親子戦争状態。

本日、お母さんが『冬休み中は、風邪をひき、それ以外の時間も言ってもやってくれません。もう、治療はやめにしようかと思います。』と、泣きながら訴えてこられました。私は、それを受けて、患者さんには優しく説得。『お母さんはあなたのためを思って泣いています。お母さんを泣かせてはいけませんよ。』と。最後には『自己責任でやればよいから』と再び泣き声に。

次の三月で、判定をすることにしました。本人は、現状の些細な不正咬合にあまり問題を感じていないようです。

反抗期。皆、通る思春期成長の入り口。